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「日本の医療被曝-現状と今後の課題」という日本医師会雑誌の記事を読んで

[2026.06.02]

 日本は世界で唯一の被爆国です。また東日本大震災で福島の原発が被害を受け、放射線が漏れてしまいました。そのようなこともあり、日本人は放射線被ばくに対して神経質になっていると思います。

 

 まずお伝えしたいのが、普段我々は外を歩いているだけで宇宙から放射線を浴びています。その量は1年間で胸部レントゲン写真を約3枚撮影したとき同じぐらいの量です。そう考えると胸部レントゲン検査のときに被曝する量は少ないと思います。それに対して放射線を使用して行われるCT検査(MRIは磁気を用いて画像を作ります)では、撮影する部位によって変わりますが、胸部レントゲン写真を50枚から100枚撮影したときと同じぐらい被ばくするとされます。

 

 日本は世界の国々からみて、CT検査装置をたくさん有しています。 2023年の統計ですが、日本には14000台あまりのCT検査装置があり世界一です。人口が日本の2.5倍以上のアメリカでも、日本より台数は少ないのです。

 

 たくさんの検査機器があることより、手軽に検査を受けられるるのが日本の医療の現状です。アメリカではCT検査は高額で、私が聞いた話ですが、日本人がアメリカでCT検査が必要とされた場合、日本へ飛行機に乗って帰って検査を受けることを勧められることもあるそうです。理由は、飛行機運賃よりCT検査にかかる費用が高いからです。

 

 このように日本ではCT検査を頻繁にでも受けられる状況ですが、CT検査は前にも書きましたが放射線を使う検査です。検査で被ばくする放射線量に対して、あまりに無頓着になっているのではないかと心配になることがあります。原爆や原発事故で問題になる放射線と同じなのに。

 

 先日テレビを見ていて知ったのですが、月の表面には地球の200-300倍の放射線が降り注がれているそうで、この放射線対策が月に住むための最大の問題だそうです。空気があるなしの問題より大きいそうです。そのため月の表面に生活するには、あの仰々しい宇宙服を着なくては生活できないとのことです。

 

 このように人体に放射線は悪影響を及ぼします。

 

 病気の状況を判断するためには大事な検査であることは理解できますが、あまり頻回に受けられることには慎重になった方がいいかとも思います。ただ「どれぐらいの頻度でCT検査等の放射線を使う検査を受けるのが妥当か、安全か」の判断は大変難しいです。

 

 検査に痛みを伴うことがあればまた状況は変わるでしょうが、全く痛くない検査だから余計に難しいです。いろいろな意味で「少しでも検査を受ける回数を減らすことができればいいなあ」と考えます。

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