「検証する」ことがとても大切だと思うのですが・・・
この時期(2025年9月)にもまだコロナウイルスに感染される方もおられます。私も先日初めてかかりました。症状は微熱が1日ぐらい出ただけで、倦怠感が少しあるものの、食欲は普通でした。一部報道では「カミソリを飲んだぐらいのどが痛む」とされていますが、私は全くのどの痛みはありませんでした。その時期私が診察させていただいたコロナ患者さんも、強い咽頭痛を訴えられた方はいらっしゃいませんでした。そのため私の印象では、「カミソリを飲んだぐらいのどが痛む」というのは決して特徴的な症状ではありません。ですから、これを信じてのどが痛くないので「コロナではない」と誤った判断をされる方もあるかもしれません。決めつけてしまうことには危険性もあります。
最初のコロナ感染が日本で報告されてから、もう4年以上経過しています。その間に日本ではいろいろなことが起こり、いろいろな経験をしました。初めてのことでもあり、最初は右往左往したかもしれませんが、これまでのコロナウイルス感染症に対する対応が「良かったのか悪かったのか、改善すべきことがあったのか、なかったのか」などを全くといっていいほど検証されていないと思います。これでは今後同じような状況が起こっても、同じように対応してしまいます。
先日NHKテレビの「新プロジェクトX~挑戦者たち」の国産H3ロケットの打ち上げにかかわった方々の物語を観ました。「H3ロケット」の打ち上げの目的は「宇宙輸送の自立性の確保」と「国際競争力の強化」の2点が主だそうです。外国に頼ってばかりでは困ることが将来起こりえるので「そのためにも国産のロケットの打ち上げ成功はとても大事なことである」と番組で紹介されていました。しかしなかなか打ち上げ成功とはいかなかったようです。1機打ち上げには210億円かかるとのことで、失敗して210億円が一瞬で「パー」になることに対して技術者の方々はとても責任を感じておられました。失敗した際には、再び210億円もの大金が一瞬で無駄にならないように、その原因を極めて念入りに検証されている姿が印象的でした。これはとても大切なことで、またある意味当たり前のことだと思います。同じ過ちを繰り返さないためにも。
それに対して、「『三密』は避けましょう」や「濃厚接触者も患者さんと同じように扱いましょう」とか、「お亡くなりになられた方のお葬式もできない」などの対応が本当に良かったのでしょうか。今から思えば私には間違った対応があったと思います。そしてなんといっても「ワクチンを打たなくてはならない」というような風潮でマスコミ報道がされ続け、たくさんの方がワクチン接種をされましたが、それが本当に良かったのでしょうか。
私はワクチンを1回も接種していません。「接種したくなかった」からです。当初から、医療者としてワクチンのことを考えて「接種すべきでない」と判断していました。ただし、これはその当時の個人的な判断であって、ワクチンが開始された時期には患者さん方には、勧めることも勧めないこともしませんでした。「接種したいと思われれば打ってもいいのではないですか」というスタンスでした。私の意見を求められた時には「私は打ちません」と申し上げていましたが。
時期が過ぎて、何回目かのワクチン接種が行われようとしていた時期(4回目か5回目ぐらいだったと思います)には、私なりにその当時のことを検証して「ワクチンをこれ以上打つことは必要ない」と申し上げるようになっていました。
みなさまの中にも、最初の頃は接種したけれど、3回目、4回目からは接種しなかったというような方も多かったような印象があります。接種したことにより副反応で死亡されてしまった方、後遺症で困っている方も多数いらっしゃるようです。それに対して、接種率が上昇してもコロナ感染の勢いが弱くなったような印象は私にはありません。
また、コロナ感染が原因で亡くなられた方の数がさほど多くないにもかかわらず、ここ何年かの日本人の死亡者数が明らかに増えています。高齢化社会だからという原因だけでは考えられないぐらいの増え方です。この期間に変わったことといえば「ワクチン接種者が多かった」ということがあります。(私の知らないそれ以外の変わったことがあるかもしれませんが) もちろん、それだけでワクチン接種が結果的に日本人の死亡者を増やしたと簡単に決めつけることは良くないと思います。だからこそ検証していただきたいのです。
ワクチンを最初に確保するために2兆円以上を支出し、4回目のワクチン購入費用として日本は6670億円を使ったと報道されています。そして購入量を見誤ったためかワクチンの廃棄した金額は6600億円分と報道されています。これに対して「廃棄しなくてはならないワクチン購入は仕方がなかった」とされています。本当に仕方がなかったことなのでしょうか。もう少しそのころの状況から判断して深く考えれば、こんなに無駄は出なかったのではないでしょうか。この金額はH3ロケット打ち上げの30回以上に相当します。
最近アメリカ政府はコロナワクチンの年1回の接種を勧めていた方針を撤回したそうです。また新しい予防接種の研究に助成金を出さないことを決定したようです。賛否あるかもしれませんが、何かを検証してそういう結論になったのだと推測します。
人命を守ることは大切ですが、その手段としてワクチンだけでなく、場合によっては医学的ではないものでもあると思うのです。ワクチンに費やした金額を違う分野にかけることで、みなさまが暮らしやすい世界になるかもしれません。お金を上手に使う必要があります。
間違っていることを繰り返してはいけないと思います。それにより大事なみなさまのお金を無駄遣いするようでは困ります。いまからでも遅くないですから、「コロナ感染症の経過」をぜひ検証していただき、次なる時代に備えていただきたいと切に願います。
受験勉強のときに解けない問題があった場合に、それをそのまま放置していたら、その問題はいつまでたっても解けないでしょう。わからなければ「なぜ解らないのか」を検証して、次に同じ問題が出たときには正答できるようにするはずです。
