顔面神経麻痺の治療
ある日突然、「目が閉じにくくなる、口がきっちりと閉まらない」というような症状が出現するのが「顔面神経麻痺」という病気です。詳しくは中枢性と末梢性がありますが、ほとんどの場合は末梢性の顔面神経麻痺です。この病気は手足が動きにくくなるということはありません。
原因ですがまだよくわかっていません。一部にはあるビールスが関与しているのではないかという説もありますが、断定できるものではありません。治療としては、発症当初にステロイド剤などを投与することもありますが、特効的に効果を示すものはないというのが現状かと思います。
そのような中で、後遺症なく治る方もありますが、残念ながら食べると物が口からこぼれやすいとか、目を閉じにくいため目が乾燥しやすいなどという問題が残る方もいらっしゃいます。それらを改善させるために患部をマッサージしたり、電気治療が施されることもあるようです。
最近、顔面神経麻痺の患者さんが来院されました。発症してから1週間ぐらい経っていましたが総合病院にご入院していただくこととなりました。約1週後退院され来院されましたが、私の目には症状はあまり改善されていないようでした。(その後入院された病院の主治医からご返事をいただき、いくつかの検査をされた上で「治りが悪いタイプと考えられる」とのことでした。)
ご本人はあまりご不自由を感じていらっしゃらないようでしたが、私は「なんとかならないかなあ」と考え、顔と手のツボにレーザーを短時間当てた上で、その部位に特殊な色(ある波長を持つ)の小さな布の付いたシールを貼らせていただくことを2回させていただきました。
それから2週間後再来院されたときには、私の目には明らかに症状は軽減しているように思えました。ただし、何もしなくても軽快されたかもしれませんが・・・