膝関節置換術の患部の熱感がマジックでましになる!
膝関節の痛みがあり、そのために人工関節への置換術を受けられ術後約1か月の患者さんが来院されました。(元々通院患者さんです)
手術を受けられた患部を診せていただくと、その部の腫脹はなく、発赤もありませんでした。ただその部を触ってみますと反対側の膝と比べて明らかに熱感があり、測定してみますと左右差が約2℃(手術側32.4℃ 反対側30.3℃)ありました。2℃というのは大変大きな差であると私は考えています。お風呂の温度が日頃と2℃違えばみなさまお気づきになると思います。1℃でもお気づきになられると思いますが。
そこでこれまでに何度かお話しさせていただいたように、膝の患部の手術痕のところへ金銀のマジックで描いてみました。
今回は傷のところに細いテープを何枚か張られていました。そのテープはそのままにした上で描きました。
すると直後からその部の温度が1℃強(32.4→31.1℃)下がりました。
そして患者さんが直後から「膝を曲げやすくなった」と言われました。
この事実から「手術直後だから熱を持つのは当たり前、曲げにくいのは当たり前」ということはなく「なんとかなる」のかもしれません。