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「疾患に対する院長の独り言」

天然素材の意味?(2021.07.01更新)

 いろいろな場面で「天然素材」という文字を目にします。その言葉に安心感を持つのは私だけでしょうか。一方で人工○○とか、遺伝子組み換え作物というような文字も目に付きます。

 

 お薬において、この「天然素材」ということについて考えたいと思います。西洋薬である錠剤やカプセル剤はほとんどが人間が作り上げた人工物です。すなわち天然素材で作られてはいません。(ごくわずかに天然素材から作られるものもありますが)一方、漢方薬は元々地球に自生していた植物を原料として作られています。(ときには動物、鉱物も原料にされています)そのような植物などが2000年以上前から効果があることを見出していたという事実には驚かされるばかりで、当たり前ですが天然素材です。

 

 肌の弱い方などが、化学繊維の服を着用されると痒くなることがあっても、綿や絹などの天然素材のものでは痒くならないということも経験します。このようなことから、天然素材は体に優しいのだと思います。

 

 生活習慣病の代表とされる高血圧や高脂血症などは、その原因が判らない、すなわちなぜ血圧が上がるのか、コレステロール値が上がるのか判っていません。とりあえず血圧の数値を下げる、コレステロールの値を下げるというお薬をお飲みいただいているのが現状です。できることなら、なぜ血圧が上がるのか、コレステロール値が上がるのかが解明され、それを解決することのできるお薬が出てくることを望みます。

 

 それではこれらのお薬は長期飲み続けていて大丈夫なのでしょうか。お薬が新しく発売される前には、副作用が出ないのかは調べられていますが、その期間は残念ながら長くても1-2年以内であることがほとんどで、それを超える長期間服用した場合にどのようになるのかは、仕方のないことですが調べられていません。血圧のお薬などは、「一生飲み続ける必要がある」と言われている中でです。たとえお薬であっても、人工物であり天然素材で作られていません。そのようなこともあり、長期服用し続けると思いもかけない副作用が出現することが判明したために、発売中止になるお薬もあります。そうなることを誰も想像していませんでしたが残念なことです。

 

 漢方薬をたくさんの方にお出しするようになって、漢方薬でも副作用が出現することは忘れないようにしていますが、天然素材であるということより、西洋薬をお出しするときよりも少し心が安らいでいる最近の私があります。

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