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「疾患に対する院長の独り言」

手術後の部位が痛んだり、違和感がある方はいらっしゃいませんか?(ケロイドの対処法)(2021.10.04更新)

 世間には胃がんや大腸がん、肝臓がんに対する手術を受けられた方や、膝が痛くて人工関節にかえるような手術を受けられた方がおられます。この頃では内視鏡手術の技術も発達して、傷跡も小さくなる傾向ですが、まだまだ開腹手術が必要な場合もあり、そのような方には、下の写真のような大なり小なり手術痕といわれるものがあるはずです。

 

 

 このような方々が、その部位に痛みがあったり、違和感を感じていても「手術を受けたから仕方がない」と思われている場合も多いかもしれません。「日にち薬でだんだんと良くなるから」と説明を受けられていることも耳にします。それは間違いではなく、人間には元へ戻ろうとする素晴らしい力があるから、ゆっくりながらでも改善傾向になるのが普通です。

 

 でも、「少しでも早く改善したい」と思うのも人間です。そのようなときに、下記のようなことを行います。簡単です。傷跡をはさむように銀色のマジックで2本線を引き、それに対して垂直に金色のマジックで矢印を傷跡の大きさに合わせて何本か矢印を描きます。(下の写真参照下さい) この方法は、歯科医であられる西島明氏のご著書である「金と銀で癒す移し身療法:歯医者さんが見つけた不思議な療法」の中に書かれていた方法です。なぜか、金銀で描いた直後から患者さんは「ツッパリがなくなった」「痛みが減った」など症状が軽減されたようなことを言われ、同時に笑顔を見せていただくと、私の方も嬉しくなります。ちなみに金色、銀色のマジックは100円ショップで手に入ります。

 

 個別の例としては、膝の手術直後の少し赤くなった盛り上がりでケロイド様の瘢痕に対して描きましたところ、描いた直後から赤みが少なくなり、盛り上がりが低くなり、膝を曲げやすくなったときにはビックリしました。

 

 また肝臓がんのため肝臓の一部を切除した方は、ガンは完全に切除できましたが、大きな傷跡が新たにできてしまいました。そしてその部が「何となく突っ張る」と訴えられます。そこで

 

下の写真のように、傷跡に対して金銀のマジックで線と矢印を描いてみました。そうしますと、描いた直後からツッパリ感がとれたとおっしゃいます。さらに、右の下部肋骨のあたりにあった違和感もなくなるといわれるのです。その部には何も描いていないのにです。この方は定期的に通院いただいている方で、「何となく調子が悪い」と訴えられたときに、お腹にマジックで描いていない場合もあり、描いた途端元気が戻られたことが何回もあります。

 

 

 それ以外にも「なんか最近乳がん手術部位がつっぱる」と言われる方がいらっしゃいましたが、「マジックで描いていますか」とお尋ねしたところ、「あっ、忘れてた」というようなときもあります。描いていると症状が軽減、消失しますと、描くことを忘れるのは当然でしょう。突っ張ってきた時には、以前と同じように描いていただければいいのです。

 

 手術直後の方が良い結果が出やすいと経験的に考えますが、10年以上経ってから初めて描いて効果が出た方もいらっしゃいますので、あきらめずに簡単な方法ですので一度試していただければ幸いです。

 

 

 このような方法をお教えいただいた西島明先生にこの場をお借りしお礼申し上げます。

 

(追記)2021.10.6

 本日、産後6日目の女性が来院されました。咳が出て困るとのことで受診されたのですが、診察室へゆっくりと歩いて入ってこられました。お聞きしますと、安産だったそうですが、分娩時の会陰切開の部位の痛みのために早く歩けないとのことです。なんとかならないものかと考えますが、いい考えは浮かびません。咳のための診察でお腹を診せていただくと、みぞおちからかおへその下まで茶褐色の細い線がありました。私の知っている妊娠線とは違いびっくりしました。(その後ネットで調べると70%ぐらいの妊婦さんに見られるようで、「妊娠線」ではなく、「正中線」と呼ばれるようです)

 

 

 ひょっとしたら、この線が会陰部の痛みになにか関係しているかもしれないと考え、お腹に金銀のマジックで上の写真のように描いてみました。すると驚くことに正中線の色や太さは全く変化ありませんが、会陰切開の痛みが軽減し普通に歩けるようになられました。このような現象が起こった機序は全くわかりませんが、患者さんが喜んで下さったことは私にとってうれしいことであったのは言うまでもありません。

 

(追記2)2021.10.29

 本日、昨年7月に転落事故で鎖骨を骨折して手術を受けられた方が来院されました。右腕が少し上がりにくいようでしたが、おおむね問題はないようでした。しかしまっすぐ立つと右肩が上がった状態で、左右差があるとのことでした。そこで上記の例のように手術痕の部位に金銀のマジックで描いてみました。そうすると直後から、1年以上左右差のあった肩の高さがほぼ同じになりました。金銀マジック恐るべしです。

 

 

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