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「疾患に対する院長の独り言」

「何となくだるい、しんどい」というときの血圧値 (高血圧と薬)(2022.06.22更新)

 「調子はいかがですか」と診療の際にお尋ねします。そうすると「どこも痛くないし、発熱もなく食事も普通に食べられていて便も出ているけれど、なんとなくしんどいです」というようなお答えが返ってくることがあります。そのために血液検査やときにはレントゲン写真を撮らせていただいたりすることもありますが、「特に異常なし、またはこれまでと著変なし」という結果になることが多いです。このようなときに私は血圧値を非常に気にしています。血圧を測定しますと、日頃より下がっており収縮期血圧(上の血圧)が110-120ぐらいになっておられる方やひどいときには100以下という場合もあります。これは下がりすぎだと考えます。血圧はあまり下がりすぎてはいけません。ただ、高血圧のお薬をお飲みになられていない方ではこのようなことはあまり起こらず、お薬をお飲みになられている方の方が陥りやすいようです。血圧は刻々と変化しており、絶えず一定なんていうことはありません。血圧を下げるお薬はそのような中で、飲むタイミングにもよるかとは思いますが、少なくとも血圧を下げようとしてしまいます。お元気に生活していただくためには、ある程度の血圧の高さが必要です。

 

 世間では「血圧は低ければ低いほど良い」とか「130以上は高血圧」とされていることもある昨今ですが、本当に血圧は低い方が良いのでしょうか。私個人の印象かもしれませんが、血圧が高くなって「しんどい」といわれる方より、血圧が下がって「しんどい」と訴えられる方の方が多いような気がします。

 

 血圧のお薬をお飲みになられている方は「しんどいなあ」と感じるときには血圧を測っていただき、あまり高くなければ場合によってはお薬の減量、中止もご考慮いただいた方がいいかもしれません。「高血圧のお薬は一生飲まなくてはいけない」ということが常識のようになっているかもしれませんが、ときにはそれが間違いの場合もあると思います。

 

 当院の80代後半の患者さんで「私は血圧が180ぐらいが一番元気で、160ではしんどいです」と言われる方がいらっしゃいます。血圧値が低いことより、お元気でいらっしゃることの方が大事だと考えていますのであえて血圧を下げようとせず様子をみさせていだたいています。

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