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「わからない」「忘れた」とよく答える子供たち

[2019.02.13]

 「熱がでた」「おなかが痛い」などと訴えて来院される子供さんがいます。診察の第一歩として、問診というものがあります。ご存知かと思いますが、「今日はどうされましたか?」「どこが痛いのですか?」などといろいろと質問させていただくものです。子供たちでも自分で答えられる年代であれば、積極的にご自身に答えていただこうとします。その途中に「今日、幼稚園で誰か休んでましたか」「朝ごはんは何を食べましたか」など、その答えを忘れていないと思われる質問をすることがあります。そうしたときに、いつも「忘れた」とか「わからない」と答える子供さんがときにいます。以前は私に対して恥ずかしがって、このように答えていると解釈していました。

 

 ところがあるとき、その子供さんはご両親の質問に対しても、よく「わからない、忘れた」と答えている状況であることを知らされました。当然覚えているであろうことに対しての質問に対してでもです。そしてそのような子供さんが少なからずおられることも判ってきました。

 

    その当時はなぜそのような対応になるのか理解できませんでしたが、その理由として「その子供さんは、質問に答えたときに間違った答えをすることを異常に怖がっているから『わからない、忘れた』と答えている」という私なりの結論を導きだしました。「わからない、忘れた」と言ってしまえば、その会話はそこで終わります。結果間違ったことを言って怒られるということはありません。決してなんと答えても、怒られることもなく、たいした問題にもならないはずなのに。

 

 このような子供さんが大きくなり学校へ行くようになると、授業中に手を上げない、上げられない状況になることもあるようです。「手を上げて、間違ったらどうしよう。手を上げなければ先生に当てられることもないからそのほうがいい」という考えに基づくのだと思います。その場はそれでいいかもしれませんが、長い人生を考えた場合、ある程度自己主張もしていかなくてはいけないと思うのは私だけでしょうか。当然のことながら、そのような状況の子供さんの血液検査やレントゲン写真をとっても異常がありません。(実施したことはないですが)だからといってその子供さんは「全く異常なし」とするのは少し問題があるように思いますし、「できれば手を上げられる状況にして差し上げられれば」と願いながら、日々診療しています。そのためには漢方薬を飲んでいただいています。結果「手を上げられる、会話がはずむ」という風になった例も少なくはありません。

 

 最後に、このような子供さんは便秘気味であったり、毎日出ているとしてもすっと便が出ていないことが多い、神経質、何かあればご両親の顔色を伺うというような特徴があるようにも思います。

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