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「潰瘍性大腸炎」を改善させるのは西洋薬だけではないと思います

[2021.12.15]

 安倍元首相が患われていることが報道されていたこともあるので、「潰瘍性大腸炎」という病名をお聞きになられた方もあると思います。今でも難病の一つであるということには違いないですが、他の難病とは違って患者さんの数が近年うなぎ上りで増えていますが、なぜ急激に増加しているのかよくわかっていません。

 

 そのような中で患者さんが増えていることもあってお薬も新しいものが何種か発売され、その結果症状が緩和され日常生活に問題のない方もいらっしゃいます。一方で、昔から使われているお薬や新しいお薬のいずれも効果が余りなく、頻回の下痢、時に便に血液や粘液が混じったり、腹痛に悩まされている方もおられます。

 

 今から、約3年前に40歳過ぎの女性の患者さんが来院されました。上記のように排便状況や腹痛に悩まされ、「潰瘍性大腸炎」と診断され、何種かの西洋薬をお飲みになられたり、肛門からお薬を注入するようなこともされていました。しかし残念ながらいずれのお薬も効果がないか、服用すると気分が悪くなるなど継続して使用できるお薬はなかったようです。

 

 この患者さんに対しては私なりに診察させていただいて、漢方薬をいくつか処方させていただきました。それで少し症状は改善傾向ではありましたが、まだまだすっきりしません。その後漢方薬の種類をいくつか変更して経過をみていました。その患者さんはそれぞれの漢方薬を飲んだときの症状の変化を詳しく観察していただいており、それを参考にして漢方薬の種類や量を変更することにより少しずつ症状は軽減していきました。が、まだまだ完全にすっきりしたわけではなく、ときには西洋薬のお尻から注入するお薬も使われていました。

 

 そのような中で、潰瘍性大腸炎に対する色彩療法というものを取り入れてみました。これは松山の加島春来氏によって開発され、それを茨城の佐藤正喜氏が少し変えられた方法です。身体の2か所のツボに小さな色のついた布を貼るだけで、副作用と言われるものはまずないと思います。(テープで皮膚がかぶれるということはありますが)

 

 この方法を追加してから、患者さんはさらに良くなってきた実感があると言われます。ここ1年以上、西洋薬は全く服用、使用されることなく良好な状態を保っておられ、排便に関する心配はほとんどないようです。

 

 その方以外に40代の男性で潰瘍性大腸炎と以前診断された方が通院されていますが、この方も色彩療法を継続して行っており、漢方薬のみで西洋薬を服用することなく順調に経過して、排便に関する困った問題もなく経過されています。最後に施行した大腸内視鏡でも緩解状態でした。

 

 さらに、別の60代の男性については、漢方薬と潰瘍性大腸炎に対しての西洋薬を服用されている限りは特に問題ないのですが、(私は「西洋薬は中止できる」と考えていますが、ご本人が服用継続を希望されているので継続服用中です)ときどき下痢気味になられます。そのときに色彩療法を追加するとその後すぐに回復されると言われます。内視鏡検査でも緩解状態です。

 

 このように潰瘍性大腸炎を改善させる、緩解状態にもっていくために漢方薬、色彩療法が有効であると考えています。また糖質制限食で緩解したというケースもあるようですので、一度ご考慮いただくと良いかもしれません。

 

追記;2022/2/8

 上記の40代の女性の排便状況が少し悪化しました。粘液が少し混じるようになったり、出血もときにあるようです。最近は調子が悪くなかったために油断して、色彩療法を施行する回数が減り、また漢方を飲む回数も減ったために増悪したのではないかと考えています。

 

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