「心因性難聴」という病気
聞こえが悪そうなために耳鼻科を受診されて、「鼓膜の動きが悪いので聴力が落ちている」と指摘され、経過観察をされているという子どもさんにお会いすることがあります。その子たちはいろいろな検査をして、はっきりとした原因が見つからず、「心因性難聴」という診断が付けられていました。
「心因性難聴」という病気は下記のように書かれています。
心因性難聴とは、音を感じる内耳や脳の聴覚野に障害がなく、心理的な要因から引き起こされる難聴のことを指します。具体的には、心理的なストレスが原因となり発症すると考えられており、学童期(6歳~12歳)に多くみられる傾向があります。また男子より女子に多いとされています。難聴の自覚症状がない場合もあり、また、まれに耳鳴りやめまいなどの症状が現れることもあります。(Medical Note より引用)
そのような子どもさんを診察させていただいたときに、東洋医学的に診察させていただいたときに明らかにおかしいところを見つけることができ、その異常を治療することにより難聴が治ったというケースが3例ありました。
このことから「身体のどこが原因で聞こえが悪い」ということを西洋医学的に指摘することは私にはできませんが、すべてではないにしても、一部の子供たちは心因性で耳の聞こえが悪くなっているのではなく、何らかの原因が肉体的な問題を引き起こし難聴になっているのだと考えます。精神的な問題が一番の原因ではないにもかかわらず、そのような診断になっていることは残念です。