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慢性腎不全で、将来透析導入が予想された場合

[2021.04.20]

 今、日本では380人に1人の割合で人工透析を受けておられるそうです。こんなにたくさんの人が透析を受けられるのは日本の保険診療制度の優れているところです。人工透析には多くのお金がかかってしまいますが、それを保険がカバーしてくれています。しかし、透析を受けなければいけないような状況になることは残念なことです。 

 

 透析に至った原因にもよりますが、透析をすることで腎不全により死亡する可能性を大幅に減らすことができています。もっとも、週に2-3回は必ず透析を受けられる必要があり、お正月なども関係ありませんし、食事制限もきっちりしなくてはなりません。

 

 そのようなこともあり、透析導入を少しでも遅くしたいといろいろと考えられていますが、西洋医学的な治療には限界があり、末期腎不全状態になれば遅かれ早かれ透析導入になってしまうケースが多いです。

 

 以前から、江部洋一郎先生が考案された慢性腎不全を改善させることもある漢方生薬の組み合わせで、「養腎降濁湯」と名付けられた漢方薬があることは知っていました。しかし自費治療になることもあり、あまり患者さんにご紹介することもありませんでした。が、先日よりある患者さんが服用される希望があったこともあり処方しました。

 

 結果、約50日ぐらいお飲みになられた結果、血清クレアチニン値が2.6ぐらいから1.9まで改善したのです。これには驚きました。普通、このように腎機能障害が進んだ状態では改善することは難しく、前にも書きましたが「いかにして透析導入時期を遅らせるか」というのが精一杯というのが現状だと認識していましたのでびっくりです。

 

 もし、「将来透析になる可能性が高い」という状況の方がいらっしゃれば、このような方法で改善するかもしれませんのでご一考いただければ幸いです。

追記

 別の方(70歳男性)にも処方した結果、クレアチニン 3.96(令和3年5月10日)→3.60(6月14日)→3.11(7月5日)→2.99(8月3日)と確実に下がってきていると思われます。(2月にはクレアチニン3.43で上昇傾向でしたが、養腎降濁湯を希望されませんでした)今後どれぐらいまで下がるのか、またどれぐらい腎機能が改善されたままで持続するのかは、注意深く診ていきたいと思います。

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