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「うつ病、うつ傾向」と診断されて

[2021.04.26]

 このごろは何かにつけてストレスの多い時代です。そのためか「うつ病、うつ傾向」となり仕事はおろか社会生活も満足にできなくなる方もおられます。非常に残念な状況です。夢を持ち、ついた職業でありながら、仕事を続けるのが困難になるのは悲しい出来事です。

 一般的に「うつ病、うつ傾向」が疑われる状況の場合、精神科や心療内科などを受診されることでしょう。そこで診断されると何らかのお薬が処方され、経過をみられる方が大多数かと思います。

 それではなぜうつ病になったのでしょうか。当然のことながら、人それぞれ原因は違うと思います。配偶者が急に亡くなった、リストラされた、詐欺にあって多額の借金を背負ってしまったなどいろいろあると思います。ところが現実をみてみますと、うつ病と診断された場合どのような原因であれ、同じようなお薬を処方されることが多いです。

 しかし、借金を背負ってしまった人が、たまたま買った宝くじで1億円当たれば、それでうつ病は治るかもしれませんし、リストラされた方が新たに満足のいく仕事を見つけれたとしたら改善傾向に向かわれることでしょう。そのような状況では投薬は必要ありません。このように何でもお薬ではなく、その方にあった別の治療法があるのではないかと思うこともあります。人間は困難が降りかかってきても、一時期はとてもつらく感じて落ち込みますが、しばらくすると「なんとかしよう」として立ち上がろうとします。その気持ちを大事にするような治療が必要な気がします。

 「うつ病」だからなんでも同じような治療法では無理があると思います。

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