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「快眠、快食、快便」と「自然治癒力」(その1 快眠について)

[2019.02.15]

 よく健康を維持する秘訣として「快眠、快食、快便」があげられます。これはとても的を射ていることだと思います。

 

 そこで今回は、「快眠、快食、快便」のなかで、「快眠」についてもう少し詳しく考えてみます。

 

 「快眠」ですが、8時間睡眠時間をとれている方は「快眠」でしょうか。睡眠時間がすべてではないことはみささまもお気づきかと思います。西洋医学的には、その人が昼間特に眠たくなければ、その人のとっている時間が適切な睡眠時間とされています。ですから、5時間の人もあれば、10時間ぐらい必要な人もいます。もっとも、食後の眠気は誰にでもおこることで、これを昼間の眠気と考えなくてもいいそうです。

 

 8時間フトンの中に入っていたとしても夜間に何度も排尿のために起きているようでは「快眠」ではありません。患者さんの中には「私は何度も夜中におしっこに起きるけれど、その都度すぐに眠れるから問題にしていません」とか「たまたま目が覚めたから、そのついでにおしっこにいっているだけ、その後はすぐに眠れます」と言われる方がおられます。尿意と言うのは、日中みなさまがご経験あるように突然襲ってくるものではなく、徐々に大ききなるものです。寝ているときも同じで、「少しおしっこがしたい」からだんだん尿意が強くなり「もう我慢ができない」となり、起き上がってトイレへ行かれていると思います。その間にどれぐらい時間が経過しているかは個人差があると思いますが、1時間ぐらいあるよかもしれません。そうすればその間は決してぐっすり眠っているとはいい難いでしょう。そのようなことがたとえ1回でも就寝中にあるとしたら、ましてや複数回あるとすればけっして「快眠」でないでしょう。

 

 「たまたま目が開いたのでおしっこにいく」のはどうでしょうか。みなさんがぐっすり眠っているときに地震が発生して目覚めたとします。そのとき尿意がなかった場合、わざわざ起き上がってトイレにいかないと思います。ましてや寒い冬などではフトンから出るだけでもイヤなはずです。そう考えると、たまたま目が開いた訳ではなく、尿意があったから目覚めた、そしてそのときにはそれまでの経験から「今トイレへ行けば、その後ぐっすりと眠ることができる」と瞬時に判断されている結果、トイレに行かれていると考えます。眠たいので、おしっこがしたいのを我慢して眠ろうとしていた中で、排尿することによりぐっすり眠りやすくなるから、すぐに眠れるのではないでしょうか。なぜなら、夜は眠たくて眠りたいのが当たり前ですから。

 

 ですから私はみなさまが「快眠」になるために、就寝中にトイレへ行かれることのないよう、残念ながら行かれたとしてもその回数が少しでも少なくなるようにお手伝いさせていただこうと思っています。4-5回起きておられた方が2回に減ったとか、3回がゼロになったという方も経験しています。また、毎日必ず1回は起きていた方が、まったく起きなくなった後に、再びいかれるようになった節には、「非常に不快である」と訴えられるケースもあります。

 

 夜中におしっこに行くのは年のせいではありません。けっしてあきらめることではありません。

 

 「快眠、快食、快便」になればそれでけでお元気になっていただける気がします。

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