舌と五臓(舌先の痛み)
インフルエンザにかかってしまった50歳代の男性患者さんのお話です。
インフルエンザによる高熱やその他の症状が無くなったころに、「舌先が痛くてたまらない」ということで来院されました。見せていただきますと舌先付近がが真っ赤です。(写真参照)
どのようにすれば良くなっていただけるのか考えました。東洋医学で、舌の場所と五臓の関係は以下のようになっているといわれています。
高崎市 上中居鍼灸・整骨院のホームページより
これをみますと、舌先は五臓六腑の心、肺に関連があるようです。一方経絡には心経、肺経というものがあります。そこで「ひょっとして患者さんの心経、肺経が弱っているではないか」と考えチェックしましたところ弱っていることが解りました。(苦し紛れの末考えつきました。)
そのため心経、肺経を強くするために、対応するツボに円皮鍼を貼りました。さらに口内炎的な病態と考えて、耳つぼにマグレインという粒を貼り帰宅していただきました。
その後の経過を後日お尋ねしたところ、2-3日後には改善したとのことでした。効果発現としては時間がかかったので、上記の治療手段に効果があったのかは分かりません。自然経過で改善した可能性も十分にあります。ただ、舌が五臓と関連があると初めて実感した症例でした。