下腿(ふくらはぎ内側)の違和感(しびれ?)の治療;「腎経」という経絡の存在
左下腿の内側部の違和感、痛みではなくしびれのような感じを訴えて来院された29歳の男性の話です。
この違和感は本日から認められたようです。違和感を感じられる部位に対して、どのような色に反応があるのか調べてみました。結果、左ひざ下の内側に銀色に対して反応がありました。その部は東洋医学では「腎経」という気の流れる道である「経絡」
に一致していると考えられ、そのことをご本人にご説明されると驚かれていました。その他の経絡が走行していると考えられる左下腿の前面や、真後ろの部分には違和感がなかったためか銀色には反応がありませんでした。
そこで銀色に対して反応があった部分に銀色のマジックで斜線を引いてみました。膝下から足首の方へ斜線を描きました。そうしますと、ご本人が「描かれた途端描かれた部分の違和感が消失し、まだ描かれていない部分は違和感が残っている感じがした」と言われたのです。ほんの数秒間のでき事ですが。
次にふくらはぎ付近の違和感はとれたのですが、「まだ足の裏に違和感がある」と訴えられるのです。上図でお判りのように腎経は足の裏まで続いているのです。私が考えるには、足裏の違和感も元々感じられていたのですが、度合いとしてはふくらはぎ部分の方が強く感じられており、そのため足裏はあまり気になられていなかったのだと考えます。(痛みでも1番痛いところの痛みが消失すると、2番目に痛いところが気になるというような例をよく経験します)
そこで足裏の反応を調べますと同様に銀色に反応があり、足裏にも斜線を描き加えると、やはり違和感はなくなりました。
「腎経は体のこのようなところを走行している」と患者さんお話していると、「そういえば左胸が時々痛むことがあった」と言われたのです。
先ほどは足の部分の腎経の走行についての図をお示ししましたが、上図を見ていただくとお判りのように腎経は躯幹前面、前胸部にも通っているとされています。そこで今度は痛んだことのある(今は痛くない)左前胸部の反応を診てみましたところ、「白色」に反応がありました。やはり同様に白色で斜線を描きました。もっともこの部は現在痛みなどを感じられていませんので、何も変化がおこっていないように思われます。しかし、斜線を引く前後で患者さんに協力していただいてOリングテストで調べてみますと、明らかに反応が変わっているのです。患者さんの目が丸くなっておられました。
今回の症例は、「腎経というものの存在がある」と私に教えてくれたものでした。患者さんが来られた時に、「この違和感は脳の問題ですか?それとも腰椎?」と聞かれていたのですが、どうやらそうではなさそうでしたが、なぜこのような現象が起こるのかは私にはわかりません。
「患者さんの困っている症状がなくなった」ということでよかったです。