足の親指が痛いとき(深爪した?)
たまたまだと思いますが、足の爪を切りすぎたのか(深爪した?)、足の親指が痛いという小中学生が3人、ほぼ同時期に来られました。その部位は一部赤くなっており、全体的には腫れぼったくなっている感じです。その部を押さえると痛みが強いという共通した症状がありました。
(ケース1)
赤い部分があり、腫れぼったくなっているということはその部に血液(東洋医学的には「血(けつ)」が溜まっているということを意味すると考えます。東洋医学的には「血お」という状態です。そのために赤いところを複数個所、針で突いて出血させました。こういう方法を刺絡といいます。「血お」を解消するにはとてもいい方法だと思います。
(症例1)
そうしますと当たり前かもしれませんが、少量出血し赤みや腫れは軽減しました。その結果その部を押さえた時の痛みもましになりました。ただまだ痛みは完全には消失していません。そこでその部位がどのような色や数字に反応があるのかを調べてみて、その結果に基づいてその部に反応のあった色のマジックで、同様に反応のあった数字を書きました。(痛む部や対側の部に)するとさらに痛みは軽減し、なかにはすぐにほとんど痛みを感じなくなる子もいました。以下にその症例をご紹介します。
(症例2)
症例2では左足の親指が痛んでいたのですが、刺絡をした後痛みが残ったので、痛む部分に相当する右足の親指に赤のマジックで6と書きました。しかしそれでも少し痛みが残りましたので、痛んでいる左足に直接赤で6と書きましたところ痛みはほとんど消失しました。
(症例3)
症例3も左の親指が痛んでいたのですが、刺絡後赤みや痛みが少し残るために、左足の痛みが残る部分(赤みが残っている部分ではなく、むしろ赤みが少ない人差し指に近い部分)に相当する右足の親指に黒のマジックで4を2か所書きましたところ、痛みはほぼ消失しました。
そもそもなぜこのような状態になってしまうのでしょうか。深爪が原因なのでしょうか。深爪になるぐらい切りたくなるような状況が作り出されるからなのでしょうか。わかりませんが、とりあえず痛みが軽減し、その後完全に治ったのでよかったです。