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帝王切開(コロナ感染・逆子)

[2024.03.01]

 「帝王切開」というものはみなさんご存じのことと思います。今一度ご説明しますと

 「帝王切開」とは

  お母さんか赤ちゃんに、何らかの問題が生じて経腟分娩が難しいと判断された場合に、手術で赤ちゃんを出産する方法です。(「NICHIBAN」ホームページより)

  帝王切開をするということは、「麻酔をかける必要があり、そのことによるアクシデントが起こることがある」「切開することにより「血栓」ができるなどの合併症が起こることがある」「傷が残るとともに腸管の癒着も残ることがある」などの問題があります。

 

 ではどのような場合に帝王切開が行われるのでしょうか。日本産科麻酔学会のホームページから引用させていただきますと

 帝王切開は「予定帝王切開」と「緊急帝王切開」の2つに分けることができます。「予定帝王切開」は、事前の検査などから経腟分娩に適さないと判断され、前もって計画して行う帝王切開のことです。 もうひとつの「緊急帝王切開」は、経腟分娩を予定していたものの、妊娠経過中やお産の進行中に何らかの理由で経腟分娩が不可能と判断され、急いで行う帝王切開です。

 

 予定帝王切開を行う理由には、逆子や双子(あるいは三つ子以上)、胎盤が子宮の出口をふさいでいる場合(前置胎盤といいます)、 お母さんが以前に帝王切開やそれ以外の子宮の手術(例えば子宮筋腫を取る手術)を受けたことがある、などが挙げられます(注)。 また、お母さんに心臓や脳などの病気がある場合にも、帝王切開が予定されることがあります。

 

 緊急帝王切開を行う理由で多いもののひとつは、妊娠中や分娩進行中に赤ちゃんの元気がなくなることです。 また経腟分娩を目指して分娩が始まったものの、赤ちゃんの体が途中でひっかかってうまく降りられない場合にも、緊急帝王切開をすることがあります。 また、お母さん側の理由で、緊急帝王切開が必要なこともあります。例えば、帝王切開を予定していたものの、手術予定日より前に陣痛が来ると緊急帝王切開となります。 子宮の出口にある胎盤(前置胎盤)から出血した場合も、急いで帝王切開を行う必要があります。 妊娠高血圧症候群(以前に妊娠中毒症と呼ばれていた病気)のために、お母さんの具合が急に悪くなったときにも緊急に帝王切開を行います。

(注) 逆子や双子、以前に帝王切開を受けた場合については、帝王切開を行わないこともあります。 帝王切開を行うかどうかは、お母さんや赤ちゃんの状態をよく診察・検査したうえで判断されます。 詳しくは各施設でご相談ください。

 (引用終わり)

 と書かれています。緊急帝王切開は母子ともに守るためには必要なことで大切だと思います。そのことにはまったく異論はありません。

 

 一方、予定帝王切開に対しては疑問に思うことがあります。

 

 まず逆子に対しては、出産前に体操したりして逆子を直そうとしたりするようですが、それ以上に効果ある方法があるかもしれません。その一つである方法とはお灸です。私の娘は二人出産しましたが、二人とも臨月近くに「逆子である」と言われていました。その時期に私は「お灸で逆子が治ることがある」ということを知っていましたので、お灸を鍼灸院でしていただくことを勧めました。帝王切開で出産することを避けたかったからです。一人目は1回のお灸で正常に戻りました。二人目は産科の医師から「逆子で、へその緒の関係で治りにくいと思われる」と言われたようですが、2-3回のお灸でやはり同じように正常に戻り、無事自然分娩で出産することができました。もし逆子で悩んでいる妊婦さんがいらっしゃいましたらお灸についてお考えになられればいいかもしれません。

 

 話は少し変わりまして、娘の二人目の出産の時期がコロナウイルスの流行時期と重なっていました。(流行が始まってから2年近く経っていた時期です) そのとき娘から教えられたのですが、「たとえ症状がなくても分娩時にもしコロナ感染が判明したら、自動的に帝王切開になる」とのことでした。これには非常にびっくりしました。その時期はコロナの流行がまだ持続していましたが、重症化する方も少なくなっており、コロナウイルスに関しても情報が増えてきていましたので、「さほどコロナウイルスが怖いものではない」と考えられている時期でしたので「コロナ感染(無症状でも)=帝王切開」という図式には疑問に思ったものでした。幸い逆子も治り、コロナ感染もしていませんでしたので事なきを得ましたが、このような形で帝王切開で出産される妊婦さんが増えてしまうことは残念なことだと考えます。これに対して世界ではこのような対応は広がっていないようです。WHOも「コロナ陽性というだけで帝王切開をすべきでない」との見解のようです。

 

 その後コロナ感染=帝王切開という図式ができたのは、日本産婦人科学会などが「原則帝王切開をすることもやむを得ない」と見解を示したことが発端だったという話を聞きました。分娩に関わる医療者の方々がコロナに感染されることは問題だとは思いますが、今でもこのような方針の産科施設があるとしたならば、コロナウイルスの流行が始まってからこれまでの経緯の中で得た経験、最近のコロナ感染流行状況、感染したときの患者さんの状況を鑑みて、極力自然分娩で出産させていただければと切に願います。

 

 出産に関わっていない医療者として無責任な発言かもしれませんが、ご一考いただければ幸いです。

 

 これを書いている日に、「日本の出生数が年間75万人あまりに減少した」というニュースを知りました。とても残念なことです。

 

(追記)2024.3.25

 ある本を読んでいますと、逆子に対してお灸をするのは妊娠8か月ぐらいがよく、10か月になると効果が出にくい、すなわち逆子が直りにくいとのことです。

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