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「元気になっている気がします」(日本語の不思議)

[2023.10.02]

  患者さんとお話をしている中で、「このごろ元気になっている気がします」とのお言葉をいただくことがあります。このように言っていただけるのは私にとってとてもうれしいことです。

 

 そんなときに私は照れ隠しではないですが「元気になられているのではなく、普通になっているのですよ」と申し上げます。私はみなさまがスーパーマン、スーパーウーマンなっていただくようにすることはできません。が普通の人、健康な人になっていただくお手伝いができればと願っています。

 

 「歳をとったのでこんなもの」と決めつけないでください。同い年の方がみんな同じようですか。もっとお元気に見える方もいらっしゃるでしょう? その方はある意味普通なんだと思います。

 

 そのような中で、先日同じように「普通になっている、近づかれているのですよ」とお話しするとその方が「そうか、だから『元気』というんだ、元の気にもどるから」と言われました。東洋医学では「気」というものが十分量、スムーズに巡っている状態が健全と考えられていますので、私はある意味びっくりして言葉の成り立ちに感心しました。蛇足ですが、「親」という字は「木の上に立って見る」と書くということを知ったときにもびっくりした記憶があります。

 

追記(2023.10.17)

 甲状腺機能低下症でお薬を飲まれている60歳代の女性のお話です。

 

 この方は甲状腺のお薬を処方してほしいとのことで来院されました。甲状腺機能はお薬で補正され正常でした。そのため甲状腺機能が低下したときによくみられる倦怠感や冷えの訴えはありませんでした。一方、便秘気味とのことでしたので、ある種の漢方薬をお出ししたところ便通は改善されました。そうしますと「このごろ身体が軽くなりました。今までと違います」とおっしゃられたのです。「こんなもんや」と思われていた状況がもう一段階上に「もっといい状態」があったのです。快便恐るべしです。

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