「気」が詰まった証拠写真?
「肩がカンカンに硬くなって痛みます」というような訴えをされる方がときにいらっしゃいます。そこまでではなくても、肩がこっていると訴えられて、そのあたりが硬くなっている方にはたくさんお会いします。
なぜそのように硬くなるのでしょうか。
私は「気の巡りが悪くなって滞るとその部が硬くなる」と考えています。ですから逆にその部が柔らかくなるということは滞っていた気が巡りだしたということになります。「気が滞ってしこりのようになった状態をとらえた」と考えている写真をご覧いただきます。(超音波検査機で撮ったものです)
この方は首の前あたりが痛み、その部がポコッと腫れていました。その腫れた状態の写真はないのですが、見るからに腫れており、その部分は触らないでも痛みがあり、触ると痛みが増強するという状態でした。このような場合西洋医学的には「リンパ節が腫れたのではないか」と考えることが一般的だと思います。なぜなら骨や筋肉や血管などが急に腫れることなど考えられないので、除外するような形で「リンパ節」なら可能性があるということなんだろうと思います。
首元が腫れた状態で撮影したのが上の写真の左半分です。黒く抜けたようなものがあり、大きく見えますが実際のサイズは24x13mmぐらいです。「ここに気の巡りが詰まっているのでは」と考え、「どの経絡上で詰まっているのか」を判断しました。そこで遠絡療法という手段で腫れている場所から離れた場所を棒で刺激したところ、速やかに写真の右のように黒く見えていたところ(気の滞っている箇所)が小さくなりました。患者さんの首元の腫れも見た感じは明らかに小さくなり、痛みもかなり軽減しました。
その後このようなケースにお会いすることが今のところありませんので、これ以上申し上げることはできませんが、「気が詰まるとエコー検査ではこのように捉えられるのでは」という一例ですが、ご紹介させていただきます。