メニュー

入れ歯が入った

[2023.07.31]

 ある80歳台後半の女性のお話です。

 

 抜けた歯のところを残った左右の歯に引っ掛けて抜けたところを埋めるような入れ歯が痛くて付けられないと訴えられました。そのため食事をとるときにも不自由を感じられておられます。

 

 私は歯のことはわかりません。しかしその方は入れ歯を入れられないので困っておられます。なぜ、これまで使っていた入れ歯が入らないのか考えてみました。残った歯の形は急に変わることはないでしょう。そうすると、残った歯を支えている歯茎(歯肉)の部分や抜けた歯のあったところの歯茎に変化があるのではないかと思い、入れにくくなっている歯茎の部分を流れている経絡について考えてみました。経絡とは「気」や「血」が流れる通路のようなものと東洋医学では考えられています。

 

 そこでこれまでにもご紹介した台湾人の柯尚志(こう しょうし)医師により開発された遠絡療法に基づき、足のある部分を棒でゴリゴリと刺激してみました。そうしますとすぐに患者さんが「入れ歯が入りにくかった部分の歯肉の感じが変わった」とおっしゃり、帰宅後入れ歯を普通に入れることができたそうです。

 

 なぜすぐに入れ歯を再び普通に入れることができたのかと考えますと、やはり歯茎にも「気の巡り、血の巡り」があり、それらが滞ることによりその部が腫れたために、入れ歯を入れる隙間が狭くなっていたと考えます。そしてそれらの状態は「急に変わることがあり、逆に急に元へ戻すこともできる」という実感を強くしました。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME