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「疾患に対する院長の独り言」

「モデルナアーム」の対処法(治療法)(2021.09.10更新)

 これまでに「ワクチン接種後の腕の挙上困難の解決方法」をお伝えしましたところ、驚くほどの方に見ていただきびっくりしております。それほど、困っている方が多いのだと考えます。今回は「モデルナ社」のワクチンを受けられた方に見られやすい副反応で「モデルナアーム」と呼ばれているものがあり、これを早く改善させる可能性がある方法をお伝えします。もっとも日常生活に大きな支障をきたすという方はあまりないようで、日にちが経てば自然に軽快していくものと思いますが。

 

 「モデルナアーム」とは、モデルナ社のワクチン接種後、数日から1週間ぐらい経ってから、接種した腕のかゆみや痛み、腫れや熱感、赤みが出てくる状態をいいます。ファイザー社製のワクチンでもときに見られるようですが、頻度は少ないようで、なぜ差がでるのか、同じ原理で作られているのに不思議な気もしますが、やはりどこかに差があるのでしょう。

 

 以下、私が経験した例です。

 

 

 

 モデルナワクチンを接種後しばらくして、接種部位を含めた上腕部に痛みやかゆみ、熱感が出てきた方が来院されました。そこで、その部位に以前から何度かご紹介している「刺絡療法」を施行しました。「刺絡療法」とは簡単に申し上げますと、針を刺し、そこから出血させる方法です。(よろしければ「疾患に対する院長の独り言」の中の「帯状疱疹(帯状ヘルペス)発症時の治療、その後の痛み(ヘルペス後神経痛)に対する治療について」をお読みください。)

 

 

 刺絡をしますと写真のようになりますが、上腕部は針で刺してもあまり痛みはないようです。出てくる血液をアルコール綿で軽く拭き続けていますと、しばらくして出血もなくなります。ただこれだけで、一連のことで5分もかからないと思います。刺絡後に入浴していただいても構いませんし、その部を保護する必要もありません。

 

                

 

 

 

 

 この患者さんにその後の経過をお聞きしたところ、「帰宅したころには痛みもかゆみも消えていた」とおっしゃっていました。(発赤も軽減したようです)そのことより、この方法がモデルナアームの治療法として優れていると考えます。

 

 

 私は糖尿病患者さんが血糖自己測定するときに使用する穿刺器具を用いましたが、もしお困りの方がおられましたら、かかりつけの医師の方にご相談していただければと思います。

 

 

 この「刺絡療法」をお教えいただいた西田晧一先生にお礼申し上げます。

 

 

(追記)

 この患者さんの娘さんも同じように「モデルナアーム」になられました。そこで同じように刺絡療法を行いました。結果症状は改善しましたが、刺絡部位の一部に内出血をおこし、青くなった部位がありました。こういうときも時にありますが、大きな問題になることはないと思います。

 

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