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パニック障害(パニック発作)は精神病?

[2022.08.12]

 「パニック障害は精神病じゃないんですか?」とある患者さんが驚いたように私に問いかけられました。「パニック障害は精神病でなはい」と思っている私にとってはびっくりするような質問でした。「身体の中の気の巡りや血(血液)の巡りなどの状態が悪くなっているので、精神的な問題ではないのじゃないかなあ」とお答えしました。「気や血の状態、めぐりが悪くなり精神的に不安定になっている」としたら、精神病とされるかもしれませんが、私には何となく違和感を感じます。                

 

 Webの「Medical  Note」から引用させていただきます。

概要

パニック障害とは、「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」を三大症状とする病気です。100人におよそ1人が発症するといわれています。

パニック発作では、突然訪れる恐怖や強い不安によって、動悸やめまい、呼吸困難などが現れます。これらの症状により、患者さんは「自分は死んでしまうかもしれない」と思うほどの恐怖を感じることがあります。しかし、症状はすぐに消失し、検査でも異常はみられません。パニック発作を繰り返すと、また発作を起こすのではないかと心配する(予期不安)ようになり、通常の社会生活を送ることがままならなくなることがあります。

 

治療

パニック障害の治療は、薬物療法と認知行動療法が中心となります。

薬物療法では、主に選択的セロトニン再取込み阻害薬が用いられます。認知行動療法は、パニック発作の治療として有用です。発作を恐れて広場恐怖を生じる状態を改善するために、これまで避けていた環境に自分自身の身を置くようにして、発作を起こすことなく行動できる範囲を徐々に広げていきます。

       以上 引用終わり

 

 当院にも「急に動悸がする」「息が吸いにくい」「フラフラする」「急に汗をかく」などという訴えを持たれて来院される方がいます。その際には、心電図検査やレントゲン検査などいくつかの西洋医学的検査をさせていただく場合もありますが、「パニック発作」と考えた場合にはこれらの検査を受けていただく意味合いは、それらの検査に異常がないことを確認することにあります。パニック発作では西洋医学的検査では何も異常が見いだせないのが普通です。そうなりますと、西洋医学では精神的な問題と捉えられ、精神科・心療内科の受診を勧められることが多いようです。確かに内臓に障害が見いだせないのに起こる様々な症状、訴えは、循環器、呼吸器等を精密検査しても問題を見出すことがないために精神的な問題と捉えられがちです。上記の患者さんも、突然の動悸、胸の詰まり感などを訴えられており、心臓の病気を疑われましたが、検査では異常を見いだせず、精神科受診を勧められたのでした。

 

 精神科学的にはなぜパニック発作が起こるのかは解明されていません。そのためか、特効薬的なものはなく、うつ病等のときに使用されるお薬が良く処方されているようです。これらで症状が改善されていれば問題ないですが、効果がなかったり、副作用が強くて飲めないために困っておられる方もあります。

 

 私は上記のように気の流れというものを含めた体のいろいろなところのバランスが崩れ、その結果パニック発作を起こされていると考えていますので、漢方薬を使って整えさせていただくように努めています。身体全体のバランスが正常になれば自ずと症状は軽減、消失していきます。確かになかなか整えることができず難渋される方もいらっしゃることは事実ですが、その原因は私の力不足が一番だと思います。

 

 

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