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こういう状態を「蜂窩織炎」や「痛風発作」というのかもしれませんが

[2023.12.04]

 「朝起きると足が腫れて痛くて普通に歩けない」という状態になられて来院される方があります。それも一度だけでなく複数回もなってしまうのです。

 

 79歳男性です。写真のごとく左足首を中心に下腿から足背にかけて真っ赤になって腫脹し、痛いために杖をつかないと歩けないような状態で来院されました。(2-3年前にも同様なことがありました。) その部位は赤く腫れているだけでなく、熱感も伴っていました。このような場合、多くは「蜂窩織炎」と診断されるかと思います。

                                                                                                       

 「蜂窩織炎」を Medical Noteから引用させていただくと

 

蜂窩織炎とは、皮膚の傷などから細菌が侵入し、皮膚とその下にある脂肪組織などに炎症を引き起こす病気です。全身に発症する可能性がありますが、もっともよく見られるのは足からふくらはぎにかけての部位とされています。

蜂窩織炎を発症すると、炎症を起こした部位が痛みや熱感を伴って赤く腫れ上がり、徐々に範囲が広がっていきます。また炎症が強くなると発熱や悪寒、倦怠感などの全身症状を引き起こすこともあり、中には敗血症などに移行して命に関わるようなケースもあります。

 

治療には原因となる細菌を死滅させる作用を持つ抗菌薬の投与が行われ、数日~10日ほどで快復することがほとんどです。しかし、炎症が強く皮膚の下にがたまっているようなケースでは、膿を排出する治療が必要になることもあります。

 

 

さらにネットから写真を引用させていただくと、今回のケースと極めてよく似た写真が見つかりました。

 

 蜂窩織炎で入院① | おときの あんなとき♪こんなとき♪ 蜂窩織炎へのアプローチ - つねぴーblog@内科専門医

 

 蜂窩織炎と診断されるとMedical Noteに書かれているように原因は細菌感染であるとされ、一般的には抗生物質の投与(点滴、内服)が行われ経過観察されると思います。

 

 私が経験した方の場合は全身の発熱はなく、足が痛い以外とくに困った症状はありませんでした。ただ足の痛みはかなり強烈で、うずくように痛み、足を地面につけるのも大変で、杖なしでは歩行もままならないような感じでした。

 

 このような場合、私は足の井穴刺絡(足の指の爪の付け根の12か所)と局所(赤く腫れているところ)の刺絡を行うことが多く、さらに熱や腫れを抑える効果のある漢方薬を処方します。一方で抗生物質は処方しません。

 

 刺絡施行後

 

 刺絡しますと足の発赤、熱感、腫脹、痛みはすぐに半分以下になり、歩行もかなりスムーズになりました。たとえ細菌感染が関与していたとしても抗生物質投与は不要なのかもしれませんし、なによりこの方法が私の知る限りでは、一番早く患者さんの苦痛を取り除くことができる最善の方法で、かつ安全な方法だと感じています。もっともまだまだ私の知らないさらに優れた方法があるかもしれませんが。

 

 なおこの方の痛みが出現した当日の血液検査では 白血球8600 CRP17.7でしたが、4日後には白血球4600 CRP4.2まで改善していました。(抗生物質の投与なしで)そして杖は全く不要となり、歩行は普段と全く変わりない状態にまでなっていました。

 

 最初に書きましたように、この方はこのようなことを何回か繰り返されています。そのような中で尿酸値が高いときもあるので「痛風発作」と診断されてしまうこともありそうです。たとえ痛風発作であったとしても、この方法で改善できるので、「診断名が少々間違っていてもいいかなあ」と考えています。

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